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EMSとは、エコドライブ管理システムの略で、自動車の運行において計画的かつ継続的にエコドライブを実施できる取り組みをいいます。
エコドライブとは、二酸化炭素の排出量を抑えるように運転方法などを工夫することです。国土交通省では大気汚染対策を目的として取り組みが行われていますが、エコドライブにつながる運行は、結果的に燃費改善につながり、事業者側にも運行三費を削減できるメリットがあります。
エコドライブ推進のためのEMS機器とは、運行記録を行うための車載器とそれを倉庫側で管理するためのパソコン、分析ソフト一式を指します。つまり、デジタコと運行管理システムです。
燃費管理とは車両ごとの燃費を管理するシステムです。燃費は運送業者の経費の中でもかなり大きな割合を占めています。
例えば、EMS機器(エコドライブ管理システム)を搭載しているトラックなら、速度制限を越えて走行している時や、急加速・急ブレーキ時に、警告音が鳴り、燃料の削減に繋げることができます。
燃費向上を目指した運転は、急発進やムダな減速を必要とする加速の改善をはじめ、渋滞に巻き込まれないための運行計画やタイヤの空気圧といった運行管理や整備にも関わり、同時に事故リスクの低い安全運転をすることにもつながるため、運行管理システム導入において燃費管理は欠かせません。
EMS機器(エコドライブ管理システム)を導入したことで、実際に燃費が5〜7%向上したという例もあるようです。
弊社で以前使用していたデジタコでも一定の燃費改善効果がありました。ですが、最近デジタコを新しい機種に変更してからは、さらに燃費効率が上がるようになりました!理由は、リアルタイムでドライバーに警告を出せるようになったことが大きいと思っています。
現在では危険運転など、燃費を悪くしかねない運転が行われた際には、デジタコを通してドライバーにリアルタイでアラートを出せるように。その結果、ドライバーにとっては「常に見られている」という意識が働きますから、以前よりも気を引き締めて運転するようになったのでしょう。
もちろん、以前のデジタコ同様に運行記録も確認しています。数値をもとに適切な指導を行うことも、燃費向上の要因ですね。
急な問い合わせやスポットオーダーに迅速に対応するためには、いつでも各車両の動態を把握できる仕組みが理想的です。デジタコがあれば、どの車両がどこにいるかが一目瞭然。おかげで、顧客対応の向上にもつながりました。ドライバー側も電話を受けたりかけたり、といった手間がなくなったと喜んでいます。
デジタコを導入してからドライバーの運転スキルが向上したり、安全運転が徹底されるようになったりと、さまざまなメリットがありました。とくに成果が大きいのは燃費の改善ですね。急旋回・急加速・急ブレーキの有無をみてドライバーに指導したり、定期的にエンジン回転数をチェックしてドライバーに改善を促すことで、1リットルあたりの走行距離が3km台だった車両が、1リットルあたり5kmに改善したケースもあります。
ドライバーにとって便利で、そして安全運転につながる機器なら、たとえ高かろうが導入したほうがいい…と思っていましたが、予想以上の費用対効果で、長期的にむればむしろ安い買い物だったかもしれません。
また、私たちの業界ではスポットオーダーが多いのが特徴なんですが、デジタコの導入によって各車両の現在地がすばやく把握できるようになり、緊急な依頼にもすぐに車両を向かわせられるようになりました。
デジタコの導入後、驚くことに燃費がおよそ10%向上しました。弊社では長距離・長時間の運行が多いので、この10%改善という数字はかなりの経費削減につながります。デジタコの導入にかかった費用は、経費削減によって回収できる見込みも既に立っています。
また労働基準法に基づいて、ドライバーにきちんと休息を促せるようになりました。正直、以前は労働基準法に違反することもときどきありましたが、今ではほとんどゼロになり、クリーンな体制になったと自負しています。ただ、そのぶん、運行回数が以前より減ってしまうドライバーも出てきました。
そこで、燃費向上によって節約できたコストはドライバーに還元することも検討しています。ドライバーの安全運転・経済意識の向上にもつながりますから、会社側にとっては良いこと尽くしですね。
デジタコの導入は、たしかに大きな投資でした。ただ、今では価値のある投資だったと実感しています。デジタコによって改善される燃費効果は全体で1.5%ぐらいかと予想していましたが、実際には3.9%もの燃費向上に成功したいのです。デジタコによって走行速度や加速・減速などの運行状況を細かく把握し、安全指導を徹底したことが要因だと思います。
また、運転内容をスコア化することで、ドライバー自らがハイスコアを目指して危険運転・違反運転の改善策を考えるように。おかげで、速度違反の再発はほとんど起きなくなりました。会社全体的な安全運転の推進にも繋がり、これから保険割引適用率がワンランクアップすることも決まっています。これならデジタコの導入にかかった費用も4年、短いと3年では回収できると見込んでいます。
[PDF]国土交通省「Let's!環境excersise」
http://www.mlit.go.jp/jidosha/sesaku/environment/shouenergy/ems/ems.pdf
クラウド版デジタコおすすめ3選
費用と機能のバランスがいいデジタコは、この3機種がおすすめだぜ!
当サイトが調べたクラウド版デジタコ20製品の中から、導入前に無料で試せて、故障時サポートも明記されている3つ紹介します(2021年1月29日時点)。それぞれの特徴をわかりやすくまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。
メーカー名【商品名】 | 月額料金(税込) | 無料トライアル の有無 |
故障時の対応 |
---|---|---|---|
トラン・セル 【らくデジ】 |
2,728
円 (税抜価格 2,480円) |
あり 14日間 |
代替機を無償交換 (3年) (災害や車両事故による破損を含む) |
AXIS 【KITARO】 |
3,080
円 (税抜価格 2,800円) |
あり 14日間 |
代替機を無償レンタル (最長2週間、 それ以降は有料) |
トランストロン(富士通) 【DTS-F1A】 |
記載なし | あり 操作デモサイト |
代替機を月額料金内で レンタル |
※ドラレコ本体の購入費用、取り付け作業工賃、ソフトウエア、パソコンやスマートフォンなど関連機器の購入費用、月額使用料などは別途必要になります。